エコキュートとは?
エコキュート基礎知識エコキュートは再生可能エネルギーを活用した給湯機。
エコキュートは大気中の熱をヒートポンプ技術を活用して
「1」の電気エネルギーを使って、
「2」の大気熱エネルギーをくみ上げることで、
「3」以上のエネルギーを生み出す電気温水器です。
ヒートポンプ技術はエアコンでも活用されている技術ですので、パナソニック、三菱、ダイキン、日立、東芝などのエアコンでも定評のある電機メーカーが多く製造しています。また、エコキュートは割安な夜間電力を使用してお湯を沸かしますので、電気代も安くランニングコストが経済的な給湯機器になります。
エコキュートの仕組み
エコキュートは、下記のような仕組みでお湯を作ります。
- 大気中の空気の熱をヒートポンプユニット内の熱交換器の冷媒が取り込みます。
- 取り込まれた熱が、ヒートポンプ内の圧縮機にて高温になります。
- 高温になった冷媒(CO₂)は、ヒートポンプ内の水側熱交換器で熱を水に伝えてお湯をつくります。
- お湯を貯湯ユニットに貯めて、お風呂や台所、洗面などで使えるようにします。
- 水側熱交換器で熱を奪われた冷媒(CO₂)は膨張弁に運ばれて、低温になります。
- 貯湯タンク内の高温のお湯は、設定温度になるよう水を混ぜて、お風呂や台所、洗面などに給湯されます。
エコキュートと電気温水器との違い
電気温水器は電気ヒーターを使ってお湯を沸かし、貯湯タンクに貯める機械です。電気のみでお湯を沸かすので、機種にもよりますが、エコキュートの約3倍の電気代がかかると言われています。ただ、エコキュートのように室外機を設置する必要がないので、設置スペースは少なくてすみます。両者の共通点としては、災害時など万一のときに貯湯タンクのお湯を生活用水として利用できることが挙げられます。電気で動く給湯器の中でも、ヒートポンプを使う給湯器の愛称です。空気中に含まれている熱を吸収して、圧縮することで熱を効率的に高めるヒートポンプ技術が用いられています。お湯を沸かし、貯湯して使います。電気温水器は、電気で動くヒーター(電熱器)が内蔵された給湯器です。瞬間式と貯湯式などの種類があります。瞬間式はお湯を使う時に瞬時に温めるもので、待機電力がかかりません。貯湯式は電気ヒーターでお湯を沸かし、貯湯して使います。
エコキュートと電気温水器の大まかな違いは3つあります。
お湯の作られ方
■お湯の作り方の違いについて
電気温水器・・・電気を利用してヒーターを暖め、水が貯蔵されているタンク内を暖めます。徐々に水が温水に変わり、いつでもお湯が出せる状態になります。
エコキュート・・・ヒートポンプユニットと呼ばれる室外機から空気を取り込み、コンプレッサーの働きにより空気を圧縮させ温水を作ります。
お湯の作り方は、電気温水器のシンプルさに対して、エコキュートは複雑化されていることがわかります。
■電気代(コスト)の違いについて
電気代については、エコキュートの方が圧倒的にお得です。エコキュートと電気温水器の電気代は、機種にもよりますが約3倍の差があることが多いです。「電気代(コスト)」の節約になることも、エコキュートが選ばれるようになった理由の一つです。コストに関しては後程詳しくご説明します。
■設置スペースの違いについて
最後に「設置スペース」の違いです。
電気温水器・・・貯湯ユニットのみでお湯を作れます。
エコキュート・・・貯湯ユニットの他に室外機を設置する必要があります。
※エコキュートは電気代が安く省エネに繋がりますが、その分電気温水器よりも多くの設置スペースが必要です。
エコキュートはこんなにお得!平均的な電気代や節約方法について
ヒートポンプ技術でお湯を沸かす省エネ性能に優れたエコキュートは、1の投入エネルギーに対して3倍の熱エネルギーを得られる高効率な省エネ機器です。エコキュートを活用するオール電化住宅では賢く活用することでガス給湯器を利用している場合に比べると月々5,000円以上お得なるのは珍しくありません。この記事では、エコキュートの電気代について、4人家族や3人家族など世帯人数ごとの平均電気代や、エコキュートを更に節約する方法についてご紹介していきます。
ガス給湯器からエコキュートを利用するオール電化に変更で月々5,809円お得な例
はじめに、ガス給湯器設置時とエコキュート(オール電化)設置時の光熱費を比べてみましょう。
ガス給湯器設置時の光熱費
- 電気代:11,430円
- ガス代:7,949円
- 光熱費合計:19,379円
エコキュート(オール電化)設置時の光熱費
- 電気代:13,570円
- ガス代:0円
- 光熱費合計:13,570
※二人以上の世帯を想定しています。
上記2つの光熱費を比べてみると、エコキュート(オール電化)設置時の光熱費のほうが
月々5,809円お得!
年間69,708円お得!
エコキュートが省エネの理由
エコキュートに変更するだけで、月々の電気代がこれだけお得になるのには理由があります。エコキュートは「ヒートポンプ」を利用してお湯を沸かす給湯器です。「ヒートポンプ」は、冷媒となるCO2を圧縮して高温にしてその熱を水へ伝えてお湯を沸かします。上記で紹介したガス給湯器だけでなく、貯湯タンク内に備え付けられたヒーターによってお湯を沸かす電気温水器と比べても、エコキュートの電気代は約1/3程度まで節約することができます。
エコキュートの平均電気代シミュレーション
ここでは、エコキュートのAPF(年間給湯保温効率・年間給湯効率)などをもとに、九州地方にお住まいのご家族の電気代を世帯人数ごとにシミュレーションしていきます。
4人家族のエコキュートの平均電気代は1ヶ月1,150円
九州地方にお住まいの4人家族のエコキュートの平均電気代は、1ヶ月あたり約「1,150円」です。
これを年間に換算すると、【年間のエコキュート電気代:13,800円】となります。
3人家族のエコキュートの平均電気代は1ヶ月971円
九州地方にお住まいの3人家族のエコキュートの平均電気代は、1ヶ月あたり約「971円」です。
これを年間に換算すると、【年間のエコキュート電気代:11,652円】となります。
5人家族の平均電気代は1ヶ月1,327円
九州地方にお住まいの5人家族の平均電気代は、1ヶ月あたり約「1,327円」です。
これを年間に換算すると、【年間のエコキュート電気代:15,924円】となります。
※上記の電気代はあくまでも目安です。使用するエコキュートの機種や季節、お湯の使用量によっても電気代は変化します。
※上記の電気代は九州電力「電化でナイト・セレクト」の夜間電力量料金「13.02円/kWh」を基準として算出しています。
※上記はAPF(年間給湯保温効率・年間給湯効率)3.3を基準として算出しています。
使用可能湯量のめやす(42℃のお湯が使える量)
370リットルタイプの場合・・・約650リットル
460リットルタイプの場合・・・約850リットル
給水温度9℃、貯湯温度80℃の場合
1時間につくることのできるお湯の量(ヒートポンプユニット4.5kW)
370リットルタイプの場合・・・約650リットル
460リットルタイプの場合・・・約850リットル
給水温度9℃、貯湯温度80℃の場合
給湯使用量のめやす(42℃のお湯の場合)
お風呂 湯はり・・・・・・約180リットル/回
シャワー・・・・・・・・・・・80~100リットル/回 (約7~8分使用)
洗い物・洗面・手洗い・・・・30リットル/人・日
※上記の使用湯量は平均的な数値であり、状況や使用法により異なります。
おふろ機能は?
3つの給湯タイプから選べます。
フルオートタイプ(ふろ自動)
ふろ自動ボタンひとつですべておまかせ全自動タイプ。
お湯が冷めたらボタンでも追いだきや、高温たし湯ができます。
※たし水、たし湯、高温たし湯はお湯の量が増えます。
オートタイプ(ふろ自動)
ふろ自動ボタンで設定した湯量・湯温でお湯はり。
お湯が冷めたらボタンでも追いだきや、高温たし湯ができます。
※たし水、たし湯、高温たし湯はお湯の量が増えます。
給湯専用らくタイプ
じゃ口から給湯するシンプルな給湯専用。
設置場所は?
余裕ある設置スペースなら 角型
フルオートタイプからオートタイプ、給湯専用らくタイプまで充実のラインアップ。
狭小スペースでもスッキリ設置 薄型
奥行き438mmで狭いスペースにも設置できるタイプです。
一般地向け
主に次世代省エネルギー基準Ⅲ~Ⅵ地域(平成25年基準では4~8地域)及び最低気温が–10℃までの地域
寒冷地向け
主に次世代省エネルギー基準Ⅰ・Ⅱ地域(平成25年基準では1~3地域)及び最低気温が-25℃までの地域
和歌山在住の2児の父親。web会社に就職して3年目。
前職で得た知識を活用しエコキュートの関連の記事を更新していきます☆
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